探偵とは、調査業者の一種です。
平成20年末で日本全国に探偵業を営む業者は約4000社以上存在すると言われています。
探偵社とよく似た意味を表す言葉として「興信所」と言われる所があります。
探偵社と興信所は、細かく分ければ違いますが、調査会社としての根本的な違いはなく、法律上はどちらも探偵業と言う扱いになり同じ法律が適用されます。
日本では探偵業の開業に免許や資格制度を必要としないため、探偵社の看板を掲げれば探偵事務所として営業できます。
そのため、悪徳業者も中には少なからず存在し、問題発生が生じてしまうこともあります。
平成19年の6月に「探偵業法」という法律が施行され、探偵業を営むためには警察署経由で公安委員会に届出を行わなければならなくなりました。
その結果、探偵社・興信所と依頼者間での契約内容をめぐる問題や、違法な手段で調査を行う探偵社など、頻繁に起こっていた問題を減らすことができましたが未だに悪徳業者は後を絶ちません。
そのため、探偵社と一括りにせず、しっかりと依頼する探偵社を選別しなければなりません。
探偵事務所の主な仕事は、浮気調査、素行調査、人探し調査、盗聴発見調査、信用調査、嫌がらせ・いたずら調査・結婚調査などがあります。
以下にいくつかの調査をピックアップして解説していきます。
浮気調査(不倫調査)
探偵が調査を請け負う内容で最も多いものが浮気調査です。
尾行、張り込み、写真撮影などを行い、対象者と浮気相手が浮気をしている瞬間の証拠写真を撮影します。
浮気調査の場合は、ラブホテルに出入りする瞬間を証拠として押さえることが多いです。
素行調査
「最近子供の帰りが遅く、連絡も返さないので心配。何をやっているのか知りたい」など、子供や配偶者、従業員などの行動に不信感を抱いたことから、調査を依頼する場合が多い素行調査。
対象者の素行を、尾行、張り込み、聞き込みなどを行って調査します。
主に調査できることは、対象者の素性(職歴・性格・交友関係)や、行動などです。
人探し調査
「家族が突然行方不明になった。どこにいるのか調べてほしい」などの理由で、人探しを依頼するケースが多いです。
人探し調査では、聞き込みや尾行、SNSの確認などを行って調査をします。
特に人探し調査では、調査が長期間にわたることが多く、探偵の技術力が必要となります。
そのため、探偵社に人探しを依頼する際は、あらかじめ探偵社の実績や調査力に関して調べてみることをおすすめします。
嫌がらせ・いたずら調査
職場や近所の人から嫌がらせをされたので何か対策をしたいという内容で、調査依頼を受けることが多いです。
この調査では、嫌がらせやいたずら被害を証明するために証拠を集めたり、嫌がらせやいたずら行っている対象人物の特定を行います。
嫌からせやいたずら行為は精神的な苦痛を伴うことが多く、解決が困難な内容のものが多いため、早急に探偵に依頼することが大切です。
その他にも警察が介入できない民事上の様々な事件に関わるなど、
探偵業の仕事は幅が広いものです。
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